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す。名前はありふれた田中で、(社)長寿社会文化協会の理事をしております。何か名前だけだとお年寄りだけの老人クラブのような名前ですが、実は20歳から入れる組織で、全国に1万5000人ほどの個人会員、100社ほどの企業の会員がおります。今日お配りしている中に「ふれあいねっと」という会報誌がありますが、それが私どもの月刊の機関誌です。ボランティア活動をどんどん推進していこうという、専門用語で言うと中間機関で、そういう役割を果たしている団体でございます。
それでは、池田さんの方から自己紹介と、どういう活動をされているかの紹介をお願いします。

 

●「ひまわり」「よっしゃの会」の活動内容

 

池田吉衛
皆さん、よくいらしてくださいました。池田と申します。今年71歳になりましたが、自分ではまだまだ青年だと思っております。目も耳も若いころと同じようによく通りますし、若い人には負けないぞと思いながらも、こうして若い人ばかりの中に座っておりますと何だか劣等感を感じてしまいます。しかし年をとったとは言いながらも役者の1人ですから、何か台詞を言わなければなりません。
私は2つのボランティアグループに所属しています。1つは福祉ボランティア「ひまわり」。この「ひまわり」会というのは、20代から80代までの方約50名で組織しております。
もう1つは、私が生涯をかけて取り組もうとしているメンタルヘルスボランティアの活動です。「よっしゃの会」といいまして、これは心身障害を克服し、社会復帰して自立している人たち、または自立しようと努力している人たちの支援を目的とする会です。会員はまだ20人足らずですが、とても強力なメンバーです。今日このシンポジウムにも参加していますが、精神障害者の方は本当にこの人たちを信頼して“お母さん”と呼び、心から頼り切っております。
活動の内容を説明いたしますと、福祉ボランティア「ひまわり」は在宅ケアを主体として、現在在宅のお年寄り、障害者の方約17人の家庭を定期または不定期に訪問しております。そして、話し相手とか、散歩、外出介助、簡単な身辺のお手伝いとか、代筆等の友愛訪問に当たっております。また、毎月1回は視覚障害者と一緒になって料理をつくり会食をする活動もやっております。その他老人ホーム、老人保健施設、障害者の施設とか、精神障害者の社会復帰施設とか、乳児院等の施設を定期的に訪問して、文化活動一文化活動といいますと非常に高度な活動のようですけれども、お年寄りと一緒に習字をしたり、あるいは手芸、マジックをしたり、あるいはそのときの状況に合わせて版画を一緒にしたり、カラオケをやったり、また外出援助、食事介助、来訪、話し相手等の活動を行っております。
また社会福祉協議会からは「緊急にあそこへボランディアを派遣してくれ」という要請がありますので、その時には随時速やかに対応するように心がけております。
時にはお年寄りや障害者とボランティアが一緒になって楽しむ演芸会とか、バス旅行、芝居見物なども行っております。その他福祉ボランティアの必要性を広く一般の人に認識

 

 

 

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